多死社会(読み)たししゃかい

知恵蔵mini 「多死社会」の解説

多死社会

高齢者増加により死亡者数が非常に多くなり、人口が少なくなっていく社会形態のこと。超高齢化社会の次に訪れる社会と位置づけられる。1980年頃までの日本では、人口が増加しても死亡数はあまり増えなかったが、以後は高齢化による死亡数の増加が加速している。2005年には死亡数が出生数を上回り、12年頃から30年間ほどは、死亡数が急増し多死社会の状態が続く。第1次ベビーブームによる「団塊世代」が高齢に伴い死亡するピークと考えられる38年には、年間死亡数が170万人となり、年間出生数は70~80万人にまで落ち込む(年間100万人程度の人口減少が起こる)と推計されている。

(2014-8-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android