フランスの詩人ベルトランの散文詩集、副題「レンブラント、カロ風の幻想曲」。作者の死の翌年の1842年刊行。百年戦争のエピソードやフランドル地方の風俗を、簡潔な散文で視覚的に描いた作品。当時としては前例のないスタイルで、ベルトラン自身「新しいジャンル」とよび、後年ボードレールにより「散文詩」として確立される。六部からなり、それぞれ10編前後の散文詩を含む。「写真的」と評されるほど客観的描写に特徴があり、読者は一編ごとに、あたかも一枚の絵画を見るかのような印象を受ける。ラベルの同名ピアノ曲集(1908)は、このなかの三編の作品に想を得たものである。
[及川 茂]
『及川茂訳『夜のガスパール』(1983・書肆風の薔薇)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新