夜桜(読み)ヨザクラ

デジタル大辞泉 「夜桜」の意味・読み・例文・類語

よ‐ざくら【夜桜】

夜見る桜の花。また、夜の花見 春》「―やうらわかき月本郷に/波郷
特に江戸吉原で、仲の町の通りに植えられた桜。竹垣で囲ってぼんぼりを立て、夜は灯を入れて遊客をさそったもの。
「―は年寄の見る物でなし」〈柳多留・七〉
[類語]葉桜豆桜彼岸桜江戸彼岸枝垂れ桜・紅枝垂れ・山桜大島桜里桜八重桜桜桃染井吉野

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夜桜」の意味・読み・例文・類語

よ‐ざくら【夜桜】

〘名〙
① 夜の桜の花。また、夜に桜の花を見物すること。⇔朝桜。《季・春》
謡曲西行桜(1430頃)「よそはまだ小倉の、山陰に残る夜桜の、花の枕の夢は覚めにけり」
② 特に、江戸新吉原、仲の町の通りに植えられた桜。雪洞(ぼんぼり)をともして、夜遊びの客をさそった。
※雑俳・柳多留‐七(1772)「夜さくらは年寄の見る物でなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「夜桜」の解説

夜桜

日本ポピュラー音楽。歌は山川豊。1992年発売。作詞:吉田旺、作曲:徳久広司。第34回日本レコード大賞最優秀歌唱賞(歌謡曲・演歌部門)受賞

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android