夜船閑話(読み)やせんかんな

精選版 日本国語大辞典 「夜船閑話」の意味・読み・例文・類語

やせんかんな【夜船閑話】

江戸中期の仏教書。一巻白隠慧鶴著。宝暦七年(一七五七)刊。激しい禅の修行もと心身ともに衰弱した際に、独自の内観法をあみ出し、これによって病気を克服した体験を記録したもの。気海丹田への精神集中がその治療法の要点になっている。

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デジタル大辞泉 「夜船閑話」の意味・読み・例文・類語

やせんかんわ【夜船閑話】

江戸中期の仏教書。1巻。白隠慧鶴はくいんえかく述。宝暦7年(1757)刊。修行中に病気にかかり、独特の内観法により治癒した体験を記したもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「夜船閑話」の意味・わかりやすい解説

夜船閑話
やせんかんわ

白隠慧鶴述。1巻。白隠が禅病退治の秘要を述べたもの。彼は坐禅参究のあまり,神経疲労し,両腋から常に汗を生じ,両眼に涙するようになった。名医を求めて治療を試みたが,なかなか効が現れず,宝永7 (1710) 年白幽という仙人をたずねて治病の法を学び,心を丹田足心におさめる法を会得して,ついに心身の軽安を覚えるにいたった体験を記している。

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