大井戸(読み)おおいど

日本歴史地名大系 「大井戸」の解説

大井戸
おおいど

[現在地名]高松市瓦町

かわら町の南西部にある。近世後期に設置された上水道の水源の一つで、亀井かめい町のしん井戸の不足を補うものであった。南北二二間・東西八間、竹・木・土樋暗溝を通して城下町南東部の瓦町・福田ふくだ町・築地つきじ町・塩屋しおや町から東浜ひがしはま村に至る地域に給水(古今讃岐名勝図絵)、昭和二一年(一九四六)の南海地震で暗溝が破壊されるまで使用された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大井戸の言及

【井戸茶碗】より

…井戸茶碗の産地や名称の起りはつまびらかでない。器形や作風から大井戸(名物手),青井戸,小井戸(古井戸)などに分けられているが,こうした呼称は江戸時代につけられたものである。大井戸は大振りな井戸茶碗という意味で,見込みが深い碗形をなし,高台はほとんど竹節状に削り出されているなど,器形はほぼ一定している。…

※「大井戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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