大井町(読み)おおいまち

日本歴史地名大系 「大井町」の解説

大井町
おおいまち

面積:一四・七一平方キロ

足柄上郡の南東部、酒匂さかわ川左岸平野より大磯丘陵にまたがり、西部の平地と東部の丘陵地に二分される。東は中井なかい町、酒匂川を隔てて西は開成かいせい町、北は秦野はだの市・松田まつだ町、南は小田原市と接する。平野部は川音かわおと川の沖積平野として成立し、「大井」の地名は「吾妻鏡」文治四年(一一八八)六月四日条に京都延勝えんしよう寺領の「大井庄」としてみえ、当町の大半は同庄に含まれた。

大井町
おおいまち

面積:七・八六平方キロ

入間郡の北東部に位置し、大部分は武蔵野台地上の平坦地に立地。地内を新河岸川支流の藤間江ふじまえ川・福岡江ふくおかえ川・さかい川・砂川すながわ堀などの小河川が東流。北は川越市・上福岡市、東は富士見市、南は三芳みよし町、西は川越市に接する。中央東寄りを国道二五四号(川越街道)が通り、中央西寄りを関越自動車道が縦貫する。東武鉄道東上線が東部をかすめて通るが駅はない。亀久保かめくぼ江川南えがわみなみ遺跡からはナイフ形の石器が、苗間なえま西にしはら遺跡からはナイフ形石器と掻器(スクレーパー)用石器が、大井の東台ひがしだい遺跡からはナイフ形石刃・尖頭器などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大井町」の意味・わかりやすい解説

大井〔町〕
おおい

神奈川県南西部の町。酒匂 (さかわ) 川の沖積低地である足柄平野の北東部と大磯丘陵の北西部から成る。 1956年相和村,金田村と曽我村の一部が合体して町制。地名は中世以来の荘園名に由来するといわれる。低地には水田が開け,良質米の産地。丘陵ではミカンなどの果樹栽培が行われる。 68年生命保険会社の本社機能の一部が東京から移転し,丘陵の西端部に住宅団地が造成されるなど都市化が急速に進展した。古刹,最明寺がある。 JR御殿場線,国道 255号線,東名高速道路が通り,大井松田インターチェンジがある。面積 14.38km2。人口 1万7129(2020)。

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百科事典マイペディア 「大井町」の意味・わかりやすい解説

大井町【おおいまち】

東京都品川区の大井,西大井,東大井,南大井地区。大井町駅は京浜東北線が通じ,東京急行大井町線の起点で,付近は繁華な商店街鈴ヶ森に江戸時代の刑場跡,埋立地の勝島に大井競馬場,しながわ水族館,北隣の東大崎にJR大井工場がある。

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