大仰(読み)おおぎょう

精選版 日本国語大辞典 「大仰」の意味・読み・例文・類語

おお‐ぎょう おほギャウ【大仰・大形・大業ゲフ

〘名〙 (形動)
物事規模や人の気分の持ち方などが大きなこと。また、そのさま。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)出来島頼母「さすが足引大和屋に、としをかさねたるしるしにや大形にしそんじなく物しつかなるゆへ」
随筆・我衣(1825)「屋台と云ふ物、〈略〉其始は寛永頃よりも有けるにや、おほぎゃうになりたるは、元祿の頃より始まりたり」
② 物事の見かけが実際より大きいさま。実際より大へんなように言ったりしたりすること。また、その事柄。おおげさ。誇大。〔伊達家文書‐天正一七年(1589)一一月二六日・上郡山仲為・和久宗是連署状〕
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「斯んな大業(オホゲフ)虚言(うそ)を吐いて、親父心配をかけるといふは倉瀬にも似合(にやは)ない料簡だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「大仰」の意味・読み・例文・類語

おお‐ぎょう〔おほギヤウ〕【大仰/大形】

[名・形動]
大げさなこと。また、そのさま。誇大。「―な言い方」
(大形)規模や計画の大きいこと。また、そのさま。
万事―になりて金銀を惜しまず」〈浮・禁短気・六〉
[類語]誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい仰仰しい針小棒大尾鰭おひれを付ける御大層らしい大層らしい見栄を張る虚勢を張る気を持たせるもったい振る体裁振る勿体臭い気取る澄ます格式張る背伸び思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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