大入島(読み)おおにゆうじま

日本歴史地名大系 「大入島」の解説

大入島
おおにゆうじま

佐伯湾内にある面積五・七平方キロの島。塩内しうち荒網代あらじろ石間いしま守後もりご久保くぼ片神かたがみ日向泊ひゆうがどまり高松たかまつの八ヵ浦がある。慶長期(一五九六―一六一五)には戸穴ひあな村に属した。慶長六年六月の戸穴村検地指出帳(佐伯藩政史料)に大入島とみえ、文禄二年(一五九三)の検地高は田高三六石余・畑高六石余、うち永荒引二六石余。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大入島」の意味・わかりやすい解説

大入島
おおにゅうじま

大分県南東部,佐伯湾湾奥にある島。佐伯市に属する。標高 200m以下の丘陵性の島で,入江が多く,9浦から成る。ミカン栽培のほか,サバイワシ漁,ハマチ真珠養殖などの漁業を主とする。北東部は日豊海岸国定公園に属する景勝地。面積 5.66km2人口 1197 (2000) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大入島」の意味・わかりやすい解説

大入島
おおにゅうじま

大分県南東部、佐伯湾(さいきわん)奥にある島。佐伯市に属する。面積5.65平方キロメートル、最高点194メートル。平地に乏しく、海岸線は出入りに富む。1957年(昭和32)離島振興法適用。佐伯港から約2キロメートル、フェリーが通う石間(いしま)ほか8浦がある。ミカン栽培、サバ、アジ、イワシの漁獲、ハマチの養殖が主産業。東岸に白浜海水浴場、北東岸に、神武(じんむ)天皇東征のおり、弓で砂を掘り、水を得たという「神の井」がある。人口1022(2009)。

[兼子俊一]

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デジタル大辞泉プラス 「大入島」の解説

大入島

大分県佐伯市、豊後水道の面する佐伯湾に浮かぶ島。「おおにゅうじま」と読む。佐伯港の北約0.7キロメートルに位置する。面積約5.65平方キロメートル。島の形はひょうたん型で、くびれ部分に里の駅「大入島食彩館」がある。島北部の日向泊には神武天皇伝説が残る井戸「神の井」がある。

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世界大百科事典(旧版)内の大入島の言及

【佐伯湾】より

…湾頭の番匠(ばんじよう)川河口の三角州には佐伯市の市街地が発達する。湾内には豊後水道西部最大の島,大入(おおにゆう)島(面積5.7km2)がある。日豊海岸国定公園に指定された風光明美なリアス海岸をもつが,佐伯市の工業化が進み,内湾の海面汚染が問題となった。…

※「大入島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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