大内人(読み)オオウチビト

デジタル大辞泉 「大内人」の意味・読み・例文・類語

おおうち‐びと〔おほうち‐〕【大内人】

伊勢神宮などで供御くごのことをつかさどった官人

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精選版 日本国語大辞典 「大内人」の意味・読み・例文・類語

おおうち‐びと おほうち‥【大内人】

〘名〙
① 伊勢神宮、熱田神宮などの大神宮にはたらく神官供御(くご)の物などをつかさどる。おおうちうど。おおうちんど。〔皇太神宮儀式帳(804)〕
宮中に仕える人。殿上人。大官人。
浄瑠璃新うすゆき物語(1741)上「庭の花とはことかはり一入色も美しう。大内人も見給はん」

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世界大百科事典(旧版)内の大内人の言及

【内人】より

…物忌(ものいみ)とともに神宮の祭祀を行う上での重要な職掌で,禰宜(ねぎ)の下にあって神役に奉仕した。《延喜式》の大神宮に関する規定には,大内人・小内人の二つに分け,大内人は内宮(ないくう)・外宮(げくう)にそれぞれ4人,小内人は内宮に9人,外宮に8人,また各別宮(べつくう)に2人ずつおいた。小内人はその職掌によって御笥作(みけつくり)内人,御笠縫(みかさぬい)内人,木綿作(ゆうつくり)内人,陶器作(すえのうつわつくり)内人,忌鍛冶(いみかじ)内人,日祈(ひのみ)内人,御巫(みかんなぎ)内人などと呼ばれた。…

※「大内人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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