大内記（読み）だいないき

精選版 日本国語大辞典

だい‐ないき【大内記】

〘名〙 令制で、中務省に属して詔勅をつくり、御所の記録のことをつかさどった大、中、少内記六人のうち、上位二名の職名。正六位上相当官。だいだいき。〔令義解（718）〕

だい‐だいき【大内記】

〘名〙 ＝だいないき（大内記）

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

だい‐ないき【大内記】

律令制で、内記のうち上位の官職。だいだいき。→内記

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の大内記の言及

【内記】より

…太政官に所属する外記（げき）に対するもので，〈うちのしるすつかさ〉ともいう。大内記･中内記･少内記(定員各2)があり，中務省（なかつかさしよう）に所属し，詔書･勅書の勘造，天皇の動静についての記録，位記（いき）の作成などのことをつかさどる。その相当位は大内記が正六位上，中内記が正七位上，少内記が正八位上であったが，806年(大同1)に中内記を廃止して少内記の相当位を正七位上とし，新たに内記史生(定員4)を置いた。…

※「大内記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」