大判(錦絵)(読み)おおばん

世界大百科事典(旧版)内の大判(錦絵)の言及

【浮世絵】より

…こうした絵本における版画は,ついには文章を不要とし本の形式とも離れた純然たる鑑賞版画として独立するにいたる。その最初期の例が,春画をはじめ遊里案内などの風俗画(例,《吉原の躰》)あるいは人口に膾炙(かいしや)した物語絵(例,《大江山酒呑童子》)など,必ずしも内容の解説を要しない主題を扱った師宣作品で,それらは普通,本の見開き2ページ分に相当する横大判(約27~30cm×36~46cm)12図一組の組物として構成された。また,墨摺絵を標準仕様としたが,工房所属の専門絵師が丁寧に筆彩を加えた特別上製の彩色版画も作られた。…

※「大判(錦絵)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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