大割寄合(読み)おおわりよりあい

世界大百科事典(旧版)内の大割寄合の言及

【町組】より

町(ちょう)【仲村 研】 町組には天文期(1532‐55)にすでに月行事(がちぎようじ)と呼ばれる代表者が置かれ,町の年寄が輪番で当たった。月行事は年頭に将軍らに拝礼したほか,町入費を町々に割りかける〈大割(勘定)寄合〉を催し,公武衆からは〈上下京宿老〉(《言継卿記》)などとも呼ばれた。初期町組の自治機能は撰銭令(えりぜにれい)違犯者検断など一定の犯科処罰権を伴う強固なものであったが,京都所司代の成立など幕藩権力支配の強化につれてしだいに形骸化し,執行組織も整備されて,年行事(下京では座上)と月行事(下京では月当番)が置かれた。…

※「大割寄合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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