大坂二十四組問屋(読み)おおさかにじゅうしくみどいや

精選版 日本国語大辞典 「大坂二十四組問屋」の意味・読み・例文・類語

おおさか‐にじゅうしくみどいや おほさかニジフシくみどひや【大坂二十四組問屋】

〘名〙 菱垣廻船による上方江戸間の商品流通組織の一つ。大坂にあって江戸十組問屋の注文に応じて商品を集荷し、運送に当たる大坂菱垣廻船問屋に渡すことを業務とする買継問屋。元祿七年(一六九四)の江戸十組問屋の成立と同時期に組織された。米、酒を除く日常消費商品のほとんどがはいっており、江戸の荷主より口銭をとって運営された。天保一二年(一八四一)の株仲間停止令で解散したが、嘉永四年(一八五一)再興され、明治初年まで続いた。江戸積二十四組問屋。大坂表買継問屋。二十四組買継問屋。二十四組。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大坂二十四組問屋の言及

【二十四組問屋】より

…江戸時代,大坂において菱垣(ひがき)廻船による大坂・江戸間の商品輸送を独占した買次問屋で,大坂二十四組問屋,二十四組江戸積問屋とか,大坂表買次問屋,二十四組買次問屋などともいった。江戸十組(とくみ)問屋の注文に応じて,大坂で江戸積商品を集荷し,この仕入荷物を運送にあたる大坂菱垣廻船問屋に託することを業務とした。…

※「大坂二十四組問屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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