精選版 日本国語大辞典 「大士」の意味・読み・例文・類語
だい‐じ【大士】
① 菩薩(ぼさつ)の異称。
※勝鬘経義疏(611)序「何知如来分身。或是法雲大士」
※高野本平家(13C前)一「万徳円満の世尊、十地究竟の大士(ダイジ)たちも、力及び給はぬ事どもなり」 〔法華文句記‐二中〕
③ 大菩提心(だいぼだいしん)をおこした人。道心堅固な僧を敬っていう語。
※万葉(8C後)五・七九四・右詩序文「所以維摩大士在二于方丈一有レ懐二染疾之患一」
※文華秀麗集(818)中・哭賓和尚〈嵯峨天皇〉「大士古来無二住著一。名山晦レ跡老二風霜一。随縁化体塵久。帰正真機忽滅亡」
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