大山(鳥取)(読み)だいせん

百科事典マイペディア 「大山(鳥取)」の意味・わかりやすい解説

大山(鳥取)【だいせん】

鳥取県西部の山。伯耆(ほうき)富士とも。標高1729mで中国地方最高。大山火山群は複式成層火山で,東西約37km,南北約28kmの広大な裾野(すその)を展開,外輪山矢筈ヶ山(やはずがせん),船上山寄生火山孝霊山豪円山,烏ヶ山などがある。主峰の弥山(みせん)(1709m)はカルデラ内に新期に噴出した大山火山の円頂丘群の一つで,角セン石安山岩からなり,北側は爆裂火口壁浸食を受けて急崖を呈する。ダイセンキャラボク純林(特別天然記念物),国民休暇村の鏡ヶ成,スキー場があり,また古来修験道道場として知られ,大山寺大神山(おおがみやま)神社がある。大山隠岐国立公園に含まれ,西麓の大山町まで米子市から大山道路が通じる。
→関連項目赤碕[町]大山[町]中国山地東伯[町]中山[町]名和[町]日本百名山米子[市]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android