大島田(読み)オオシマダ

デジタル大辞泉 「大島田」の意味・読み・例文・類語

おお‐しまだ〔おほ‐〕【大島田】

島田髷まげを大きく結い上げたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大島田」の意味・読み・例文・類語

おお‐しまだ おほ‥【大島田】

〘名〙 大きく結った島田髷(まげ)
浮世草子好色一代女(1686)一「こまくらなしの大嶋田(オホシマダ)、ひとすぢ掛けのかくしむすび」

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世界大百科事典(旧版)内の大島田の言及

【島田髷】より

…江戸前期,男髷を基礎として案出され,語源は定説はないが,東海道島田宿の遊女が結いはじめたのに由来するという。初期の髷は大島田(おおしまだ)といわれ髷が太く素朴に結われているが,のち技巧が加えられ,根を高く髷を厚く結う高島田,根を低くし髷の中央をくぼませるつぶし島田,投げ島田などが親しまれている。このほか,江戸中期,後期を含めてその名称だけで30種類近くある。…

【根掛】より

…近世になって女性の結髪が盛んになると,和紙(奉書,吉野紙など)を三つ折,四つ折にして髷の根に巻く方法が行われた。元禄期(1688‐1704)には大島田が流行し,その影響で根掛も幅広のものをはでに結ぶ風が起きている。また,御殿,一般でそれぞれ根掛の飾り方が違い,娘や花街の妓には色紙に箔散らしなどが好まれ,花嫁の文金高島田には,金銀や紅白が用いられている。…

※「大島田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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