精選版 日本国語大辞典 「大弐」の意味・読み・例文・類語
だい‐に【大弐】
〘名〙
① 令制で、大宰府の次官三人中の最上位者の官名。正五位上相当官。延暦二五年(八〇六)従四位下に改められた。平安時代以降、帥が親王の官となってより、大宰府の政務は権帥(ごんのそち)または大弐が行なったが、権帥のある時は大弐を任ぜず、大弐のある時は権帥を任じないのが例である。しかし両方とも政務の最高責任者であるところから、帥の唐名の都督を大弐が用いる場合がある。〔令義解(718)〕
※明治職官沿革表(1886‐94)一「四管鎮台〈略〉大弐」
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