大形・大型(読み)おおがた

精選版 日本国語大辞典 「大形・大型」の意味・読み・例文・類語

おお‐がた おほ‥【大形・大型】

〘名〙 (形動)
① 形の大きいこと。また、同類の形のものの中で大きいこと。また、そのさま。大きな形。⇔小形
※評判記・色道大鏡(1678)九「墨は大形にても小形にても、なりのかはりはありとも、只すぐれたる斗(ばかり)にてよし」
② 大きな形の模様。おおがら。
※落語・樟脳玉(1890)〈二代目古今亭今輔〉「此品(これ)薩摩で御座います。大形(オホガタ)で彼(あれ)が着ますと、誠に能(よく)似合ひまして」
物事規模や人物の度量などが大きいこと。また、そのさま。「大型の予算」
※家族会議(1935)〈横光利一〉「うちの大将みたいなこと、出来まへんな。あんな大型は、あれはもう、出ませんよ」
④ 江戸時代幼児の髪形の一つ。産毛(うぶげ)を剃るとき盆の窪に毛を残したもの。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android