大慈大悲(読み)ダイジダイヒ

デジタル大辞泉 「大慈大悲」の意味・読み・例文・類語

だいじ‐だいひ【大慈大悲】

仏語。一切衆生の苦を取り除き、楽を与える広大無辺な慈悲。特に、観世音菩薩ぼさつの広大な慈悲。また、観世音菩薩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大慈大悲」の意味・読み・例文・類語

だいじ‐だいひ【大慈大悲】

〘名〙 (「大慈」は、衆生に楽を与えること。「大悲」は、衆生の苦をとり除くことの意) 仏語。広大無辺の慈悲。特に、観世音菩薩の大きな慈悲をたたえて、観世音菩薩そのものをさすことがある。
法華義疏(7C前)二「従大慈大悲以下。歎外徳。言如来以大慈大悲。常無懈惓
保元(1220頃か)上「聖代聖主の先規にたがはず、罪ある者をもなだめ給事、大慈大悲の本誓に叶ひまします」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典 「大慈大悲」の解説

大慈大悲

仏教で、広大無辺の仏の慈悲のこと。特に、観世音菩薩の大きな慈悲をたたえて、観世音菩薩そのものをさすことがある。

[使用例] わたしのようにふがいないものは、大慈大悲の観世音菩薩も、お見放しなすったものかも知れません[芥川龍之介*藪の中|1921]

[解説] 「大慈」は、衆生に楽を与えること。「大悲」は、衆生の苦をとり除くこと。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android