大慈悲(読み)だいじひ

精選版 日本国語大辞典 「大慈悲」の意味・読み・例文・類語

だい‐じひ【大慈悲】

〘名〙 仏の広大無辺な慈悲大慈大悲
※観智院本三宝絵(984)上「当に凡夫所愛の身を捨て智者の所楽の大慈悲を可受」 〔観無量寿経

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大慈悲の言及

【愛】より

…原義は〈うめき〉であるとも言われ,〈(他者の苦痛をわがこととして)苦しむこと・嘆き悲しむこと〉から,〈同情・あわれみ〉を意味するようになった。仏陀の〈悲〉はとくに,〈マハー・カルナーmahā‐karuṇā(大悲・大慈悲)〉と呼ばれ,〈自分が,だれかに,どれだけのことをしてやる〉という,3条件を意識しない,〈無縁の大悲(無条件の大きな愛)〉だとされている。なお,〈慈悲〉の原語は,上記の2語のどちらか一つ,双方,別の語と,一定していない。…

※「大慈悲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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