大日本麦酒[株](読み)だいにほんビール

百科事典マイペディア 「大日本麦酒[株]」の意味・わかりやすい解説

大日本麦酒[株]【だいにほんビール】

第2次大戦までの独占的ビール会社。1906年日本麦酒,札幌麦酒,大阪麦酒の3社合併で設立,初代社長は馬越(まごし)恭平。さらに併合を重ねヱビス,サッポロアサヒ商標で1935年市場占有率65%に達した。第2次大戦中は統制会社化された。戦後,集中排除指定を受け,1949年朝日麦酒(アサヒビール),日本麦酒(現サッポロビール)に分割

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の大日本麦酒[株]の言及

【ビール】より

…こうした状況下で乱売合戦も生じ,ビール業界は一時混乱した。共倒れを防ぎ,業界の安定を図るため,06年札幌麦酒,日本麦酒,大阪麦酒の3社が合併し,70%以上のシェアをもつ大日本麦酒が設立された。大正に入り新会社が内地だけで4社設立され,既存メーカーの新工場建設も行われ,とくに第1次大戦後の好況期には,再びビール業界の競争が激化した。…

※「大日本麦酒[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android