大枚(読み)タイマイ

デジタル大辞泉 「大枚」の意味・読み・例文・類語

たい‐まい【大枚】

《昔、中国銀貨餅銀へいぎんの大きいものをいったところから》金額の大きいこと。また、多額のお金。大金たいきん。「大枚をはたく」「大枚五十両」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大枚」の意味・読み・例文・類語

たい‐まい【大枚】

〘名〙 (「だいまい」とも)
① 形の大きいこと。
霊異記(810‐824)中「先の世に大枚の餠を作りて、三宝衆僧に供養し、此の強力を得たることを」
② (形動) (昔、中国の銀貨である餠銀(べいぎん)の大きいものをいったところから) 金額の大きいこと。また、たくさんのお金。
七十一番職人歌合(1500頃か)三七番「このかはは大まいかな」
青べか物語(1960)〈山本周五郎〉青べか馴らし「なにしろ当時の私としてはたいまいな代価を払っている」
③ 裕福なこと。富裕。
滑稽本・早変胸機関(1810)「身代が大(ダイ)まいじゃ、男がよくて金もちで」

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