大根卸(読み)だいこんおろし

精選版 日本国語大辞典 「大根卸」の意味・読み・例文・類語

だいこん‐おろし【大根卸】

〘名〙
大根を生のままおろしがねでおろしたもの。おろし。おろしだいこん。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一九「生板に釘山ほととぎす 村雨や大根おろしにふり雑り」
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「土地習慣として焼たての芋焼餠に大根おろしを添へて」
② 大根などをおろす器具。おろしがね。おろし。〔日葡辞書(1603‐04)〕
雑俳十八公(1729)「剣の山・鬼の大根おろし也」

だいこ‐おろし【大根卸】

〘名〙 「だいこんおろし(大根卸)」の変化した語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「かんじんの大根(ダイコ)おろしといふ所が大根がない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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