大樹町(読み)たいきちよう

日本歴史地名大系 「大樹町」の解説

大樹町
たいきちよう

面積:八一六・三八平方キロ

昭和二六年(一九五一)四月、広尾ひろお大樹村が町制を施行して成立。北海道南部、十勝支庁管内南部に位置し、広尾郡のほぼ北半を占める。北は中川なかがわ豊頃とよころ町、広尾郡忠類ちゆうるい村、河西かさい更別さらべつ村・中札内なかさつない村、西は日高山脈を隔て日高支庁管内静内しずない郡静内町・浦河うらかわ浦河町、南は広尾郡広尾町に接し、北東は太平洋に面する。町域東部には忠類村が入り込んでいる。日高山脈には山岳も北からコイカクシュサツナイ岳(一七二一メートル)ヤオロマップ岳(一七九四・三メートル)・ルベツネ山(一七二七・三メートル)ペテガリ岳(一七三六・二メートル)なかノ岳(一五一九メートル)神威かむい(一六〇〇・五メートル)・ソエマツ岳(一六二五メートル)ピリカヌプリ(一六三一・二メートル)が並び、歴舟れきふね川が東流して町域を貫流する。南西から北東へ延びる海岸線には当縁とうべり川河口部に当縁とうべり沼、ホロカヤントウ沼、生花苗おいかまない川河口部に生花苗沼などの湖沼が形成され、生花苗川支流キモントウ川上流にはキモントウ沼がある。東部を海岸線に沿って南西から北東へ国道三三六号が走り、その西方大樹市街を通って国道二三六号が北上する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大樹町」の意味・わかりやすい解説

大樹〔町〕
たいき

北海道南部,太平洋に面する町。 1951年町制。 55年大津村の一部を編入地名はアイヌ語のタイキウシ (ノミの多いところの意) に由来。西部の日高山脈を除く大部分が十勝平野の平坦地。町の中心部を歴舟 (れきふね) 川が流れる。畑作酪農が中心で,テンサイ,豆類,ジャガイモなどを栽培。太平洋岸ではサケ,マス,スケトウダラ,貝類などの水揚げがある。乳牛飼育も行われ,中心集落の大樹に乳製品工場が立地。国道 236号線,336号線が町域東部を縦断する。面積 815.68km2人口 5420(2020)。

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