大泉町(読み)おおいずみまち

日本歴史地名大系 「大泉町」の解説

大泉町
おおいずみまち

面積:一八・四一平方キロ

邑楽郡西端に位置し、北と西は太田市、東は邑楽町、南東部は千代田ちよだ町に接し、最南部を川幅八〇〇―九〇〇メートルの利根川が流れ、対岸は埼玉県大里おおさと妻沼めぬま町である。町のほぼ中央部を国道三五四号が東西に、また東側を南北に県道足利―千代田線が通る。標高ほぼ三〇メートルくらいに位置し、大地は関東ローム層に覆われる。律令政治の地方郡衙・古郡に通じる大字地名古氷ふるこおりがあり、邑楽郡域における主要地域として早くから開けたことは多くの原始・古代遺跡、例えば古海天神山こかいてんじんやま古墳出土埴輪の椅子に腰かけた女子(国指定重要文化財)や、古海原前こかいはらまえ古墳出土の同向式画文帯神獣鏡によって知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大泉町」の意味・わかりやすい解説

大泉〔町〕
おおいずみ

群馬県南東部,利根川左岸の町。 1957年小泉町大川村が合体して発足。中心集落小泉には 15世紀末に築かれた小泉城跡があり,豪族屋敷を中心に集落が発達。江戸時代以後は市場町となる。第2次世界大戦中,航空機製造工場と飛行場が建設され,太田市とともに軍需工業地帯を形成。 59年工場跡に電機の大工場を誘致し,これを中心に関連の工場や金属工場が立地し,人口増加が著しい。東武鉄道小泉線,国道 354号線が通る。面積 18.03km2人口 4万2089(2020)。

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