精選版 日本国語大辞典 「大法」の意味・読み・例文・類語
だい‐ほう ‥ホフ【大法】
〘名〙 仏語。
② 修法の一つ。密教修法のうち最も重んぜられる大がかりな修法で、大壇・護摩壇・十二天壇・聖天壇の四壇を設けて行なうもの。山門にいう四箇大法(熾盛光法・七仏薬師法・普賢延命法・安鎮法)、寺門にいう尊星王法・法華法・金剛童子法、東寺にいう孔雀法・仁王経法・請雨経法、その他がある。
※宇津保(970‐999頃)春日詣「かのつきし人は、賢き智者にて、大法など尽してうけたりければ」
③ 大事な修法。重要な修法。〔日葡辞書(1603‐04)〕
④ ⇒たいほう(大法)
たい‐ほう ‥ハフ【大法】
〘名〙
① 重要な法規。厳しいおきて。また、準拠しなければならない法。誰もが認める公の法。
※北野社家日記‐延徳二年(1490)二月一日「猶恣号有禅椿契約、四分一代官得分由申之条、社領大法十分一也、不可承引之由申処」
③ ⇒だいほう(大法)
おお‐ほう おほハフ【大法】
〘形動〙 大ざっぱなさま。
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