精選版 日本国語大辞典 「大潮」の意味・読み・例文・類語
だいちょう ダイテウ【大潮】
おお‐しお おほしほ【大潮】
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新月と満月の前後に生じる干満の差の大きい潮。月や太陽の引力によって生じる起潮力は、地球表面で天体の方向およびその反対方向に膨らみ、中間部でくぼむように作用する。地球からみて月と太陽が同じ方向にある新月のころと、反対方向にある満月のころは、月と太陽の起潮力が重なり、大きなものになるため、大潮となる。上弦および下弦の月のころは、月と太陽が直角の方向に位置するので、互いの起潮力が打ち消し合うように作用し、干満差の小さい小潮となる。海水の運動は、海水の慣性、地形、および海底摩擦などのため、月と太陽の起潮力に十分に追従することができず、新月、満月から1~3日ほど遅れて最大潮差(潮汐(ちょうせき)の最大干満差)が観測されることが多い。なお、1日に1回しか干満が生じない場所では、月の南北移動によって潮差が変化し、月がもっとも北または南にあるころに潮差が大きくなる。
[岡田正実]
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…したがって,1日に2回満潮になるので,動く月の方向を基準として測った地球の自転周期の半分の12時間25分ごとに月による満潮が起こる。 地球と月,太陽がほぼ1直線上に並ぶ新月や満月のころには,月と太陽との潮汐の作用が重なり合い,満潮と干潮との差の大きい大潮となる。一方,半月になると月と太陽との潮汐の作用は打ち消し合い,干満の差の小さい小潮となる。…
※「大潮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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