大理国(読み)だいりこく

百科事典マイペディア 「大理国」の意味・わかりやすい解説

大理国【だいりこく】

中国,雲南省西部の大理を中心に建国されたタイ族の国(937年―1253年存続)。唐代の7世紀頃からここにあったチベット・ビルマ系の南詔国が衰えたのち,タイ族の段思平が建国した。のち,元のフビライ世祖)の攻撃で滅亡。その支配地域は南詔国とほぼ同じで,大理城は現在の雲南省西部の大理ペー(白)族自治州(〈ペー族〉参照)の州治であるが,【じ】海西岸に位置して広大な大理盆地を背景に,古来,交通の要所として栄えてきた。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「大理国」の解説

大理国(だいりこく)
Dali

937~1253

中国雲南省に建てられたタイ族白蛮(はくばん)の国。10世紀初め南詔(なんしょう)が滅びると,その臣下であった段思平(だんしへい)が挙兵し,937年に大理国を建てた。一時高氏に簒奪されたが再び段氏実権を回復し,前後150年,併せて300年以上もの間繁栄した。1253年,クビライのモンゴル軍侵攻で滅んだ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大理国」の意味・わかりやすい解説

大理国
だいりこく

南詔」のページをご覧ください。

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