大田朝敷(読み)おおた・ちょうふ

朝日日本歴史人物事典 「大田朝敷」の解説

大田朝敷

没年:昭和13.11.25(1938)
生年:尚泰18.4.8(1865.5.2)
近代沖縄を代表するジャーナリスト。天南などの号を持つ。首里門閥に生まれ,慶応義塾に学ぶ。帰郷後,沖縄初の新聞『琉球新報』の創刊(1893年9月10日)に加わり,同紙を舞台に論陣を張った。保守的な現実主義者で,ヤマト(日本)化で揺れ動く沖縄社会の進むべき道を示した。「クシャミの仕方まで,ヤマト流にすることだ」との発言は有名。県会議員,首里市長などを歴任。『沖縄県政五十年』の著書がある。<参考文献>『大田朝敷選集』全3巻

(高良倉吉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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