大矢正夫(読み)おおや まさお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大矢正夫」の解説

大矢正夫 おおや-まさお

1863-1928 明治時代の自由民権運動家。
文久3年11月6日生まれ。小学校教員をつとめ,上京して福田英子,富松正安(とまつ-まさやす)らを知る。大井憲太郎の清(しん)(中国)からの朝鮮独立運動計画に参加,明治18年大阪事件にかかわり逮捕され,禁固6年の刑をうけた。昭和3年7月13日死去。66歳。相模(さがみ)(神奈川県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「大矢正夫」の解説

大矢正夫

没年:昭和3.7.13(1928)
生年:文久3.11.6(1863.12.16)
明治期の民権運動家。相模国高座郡栗原村(神奈川県座間市)出身。明治17(1884)年小学校教員を辞して民権運動に参加。翌年の大阪事件で下獄。24年特赦出獄。以後壮士として活動。晩年は株取引に従事北村透谷親友。<参考文献>色川大吉編『大矢正夫自叙伝』

(牧原憲夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大矢正夫の言及

【大阪事件】より

…審理の結果大井,小林,新井は重懲役9年,以下それぞれ処罰された。女性として景山(福田)英子が参加したこと,三多摩の青年大矢正夫らに誘われて参加した北村透谷が中途で離脱したことなど,多様な側面を持っている。当時の自由民権思想には,日本の改革のみにとどまらず東アジア(清,朝鮮)全体の改革を志向する傾向があったが,その顕著な例といえる。…

※「大矢正夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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