大納屋おさつ(読み)おおなや おさつ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大納屋おさつ」の解説

大納屋おさつ おおなや-おさつ

?-1802 江戸時代中期-後期の女性。
紀伊(きい)湯浅(和歌山県)の人。力持ちで,常陸(ひたち)(茨城県)飯貝根(いがいね)でイワシ漁船の水手(かこ)をしていたが,下総(しもうさ)外川(とかわ)(千葉県)の網元大納屋次郎右衛門の後妻となる。不漁がつづいた安永3年,故郷紀州にかえる夫に置き去りにされ,精神異常となる。漁師たちに迷惑がられ,享和2年3月8日大桶にいれられて沖に流されたとも,生き埋めにされたともいう。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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