大膳の大夫(読み)だいぜんのだいぶ

精選版 日本国語大辞典 「大膳の大夫」の意味・読み・例文・類語

だいぜん【大膳】 の=大夫(だいぶ・かみ)[=頭(かみ)

(「だいせんのだいぶ」とも)
① 大膳職(だいぜんしき)長官。正五位上相当官。おおかしわでのかみ。
万葉(8C後)一九・四二八四・左注「右一首大膳大夫道祖王」
大和(947‐957頃)一一一「大膳のかみ公平のむすめども、県(あがた)井戸といふ所に住みけり」
※亀田本下学集(室町中‐末)「大膳大夫 ダイゼンノだいぶ」
② 明治一九年(一八八六)に宮内省に置かれた大膳職(だいぜんしょく)の長官。職務をつかさどり、部下職員の監督にあたる勅任官。同四〇年に大膳職が、大膳寮(だいぜんりょう)と改められたため、その長官も「大膳頭」と表記が改められた。〔宮内省達第一〇号‐明治二二年(1889)七月二三日・三六条・一号〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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