大鎌(読み)だいかま

精選版 日本国語大辞典 「大鎌」の意味・読み・例文・類語

だい‐かま【大鎌】

〘名〙 (鎌は先が曲がっているところから) ひどく心が曲がっていること。極めて人柄の悪いこと。また、その人。→鎌(かま)④。
※浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中「大(ダイ)かまの犬めらに懲り果てて死ぬる身を云はば」

おお‐がま おほ‥【大鎌】

〘名〙 大型の鎌。柄が長く、立って草を刈る時などに用いる。〔農具便利論(1822)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大鎌の言及

【鎌】より

…ヨーロッパの青銅鎌(鋳造)はその形をうけつぎ,さらに鉄鎌へと移行した。鉄器時代に入ると,鎌(英語名シックルsickle)以外に,新たになぎ鎌(大鎌ともいい,英語名はサイズscythe)が登場する。鎌より大きく,多くは両手で柄を握り,本来は冬用の牧草を収穫する用途をもった。…

【農具】より

…また北西ヨーロッパでは農耕と家畜飼養とが有機的な統合をとげた混合農業が発達し,牧草栽培が重要となった。採草作業は両手で使用する大鎌を発達させた。耙も砕土のみを目的とする長い歯のついた枠型耙を主とするようになった。…

※「大鎌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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