大阿闍梨(読み)ダイアジャリ

デジタル大辞泉 「大阿闍梨」の意味・読み・例文・類語

だい‐あじゃり【大××梨】

密教で、伝法灌頂かんじょうを授ける資格をもつ阿闍梨。灌頂の師。
両界曼荼羅まんだら諸仏を供養する法会導師

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精選版 日本国語大辞典 「大阿闍梨」の意味・読み・例文・類語

だい‐あじゃり【大阿闍梨】

〘名〙 仏語。密教で、灌頂(かんじょう)教授阿闍梨に対して授法の阿闍梨をいう。また、両部曼荼羅諸尊を供養する法会の導師にもいう。だいあざり。
※観智院本三宝絵(984)下「大阿闍梨一人供養法を作す」

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世界大百科事典(旧版)内の大阿闍梨の言及

【阿闍梨】より

…密教では大日如来や諸仏菩薩を指す場合もあるが,狭義には灌頂(かんぢよう)の導師および伝法灌頂を受けたものを阿闍梨という。伝法灌頂の導師を大阿闍梨または大阿といい,作法を指導する教授阿闍梨がある。最高指導者としての阿闍梨には菩提心,妙慧と慈悲,兼綜衆芸,般若波羅蜜行,通達三乗,真言実義の理解,衆生心を知り,諸仏菩薩を信じ,受伝法灌頂と曼荼羅の画を解し,性調柔で我執を離れ,決定を得,瑜伽を究習し,勇健の菩提心に住するという13種の徳が要求される。…

※「大阿闍梨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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