大隠は市に隠る(読み)タイインハイチニカクル

デジタル大辞泉 「大隠は市に隠る」の意味・読み・例文・類語

大隠たいいんいちかく

王康琚おうこうきょ「反招隠詩」から》真の隠者は、人里離れた山中などに隠れ住まず、かえって俗人にまじって町中で超然と暮らしているということ。大隠朝市ちょうしに隠る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「大隠は市に隠る」の意味・読み・例文・類語

たいいん【大隠】 は=市(いち)[=朝市(ちょうし)]に隠(かく)

悟りきった世捨人は山の中などにいるのではなく、かえって、市中に住み俗人の中で超然として暮らしているものである。
経国集(827)一〇・帰休独臥寄高雄寺空海上人〈小野岑守〉「寄言陵藪客、大隠隠朝市」 〔王康琚‐反招隠詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「大隠は市に隠る」の解説

大隠は市に隠る

悟りきった世捨て人は人里離れた山中などにいるのではなく、かえって市中の俗人とまじわって超然として暮らしているものである。

[解説] 「大隠」は、すっかり悟りきって、俗世間を超脱した世捨て人。王康琚の詩「反招隠」の「小隠は陵藪に隠れ、大隠は朝市に隠る」によることば。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android