天の河原(読み)アマノカワラ

デジタル大辞泉 「天の河原」の意味・読み・例文・類語

あま‐の‐かわら〔‐かはら〕【天の河原】

天の川河原
「霞立つ―に君待つとい行きかへるに裳の裾ぬれぬ」〈・一五二八〉
高天原にある天安河あまのやすのかわの河原。
「ひさかたの―に八百万やほよろづ千万神の神集かむつどひ」〈・一六七〉
[補説]地名別項。→天の河原

あまのかわら【天の河原】[地名]

大阪府枚方ひらかた市禁野の古称。また、そこを流れる天野川の古称。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天の河原」の意味・読み・例文・類語

あまの【天の】 河原(かわら)

万葉(8C後)二・一六七「ひさかたの 天河原(あまのかはら)八百万(やほよろづ) 千万(ちよろづ)神の 神集ひ」
② 天の川の河原。
※万葉(8C後)八・一五二八「霞立つ天河原(あまのかはら)に君待つとい行きかへるに裳の裾ぬれぬ」
伊勢物語(10C前)八二「狩り暮らしたなばたつめに宿からむあまのかはらに我は来にけり」

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