天健金草神社(読み)あまたけかなかやじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「天健金草神社」の意味・読み・例文・類語

あまたけかなかや‐じんじゃ【天健金草神社】

島根県隠岐郡隠岐の島町にある神社。旧県社。祭神は大屋津媛命(おおやつひめのみこと)、抓津媛命(つまつひめのみこと)誉田別尊(ほむたわけのみこと)神功皇后新羅(しらぎ)征討途中、立ち寄ったと伝えられる。延喜式内社。あまたけるかなくさじんじゃ。

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日本歴史地名大系 「天健金草神社」の解説

天健金草神社
あまたけかなかやじんじや

[現在地名]都万村都万

砂子谷さこだに鎮座。旧県社。「三代実録」貞観一三年(八七一)閏八月二九日条に天健金草神とみえ、従四位下に叙せられている。仁和元年(八八五)閏三月一〇日に従四位上(同書)、寛平三年(八九一)四月一一日には「健金萱神」として正四位下、天慶三年(九四〇)九月四日には従三位にそれぞれ叙された(ともに「日本紀略」)。延喜六年(九〇六)当社の託宣があり、新羅の賊船が数艘北海に近づいているので、大風を吹かせたところ賊船の帆柱とみられる木が漂着してきたと報告があり(同書同年七月一三日条)、北辺鎮護の神として早くから中央にもよく知られていたことがうかがわれる。

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