天平尺(読み)てんぴょうじゃく

精選版 日本国語大辞典 「天平尺」の意味・読み・例文・類語

てんぴょう‐じゃく テンピャウ‥【天平尺】

〘名〙 奈良時代に常用された尺、ものさし。また、長さの単位大宝養老令に規定された小尺、また、和銅六年(七一三制定大尺にあたり、のちの曲尺(かねじゃく)もとになった尺。曲尺よりも約二分短い。→
※観古雑帖(1841)百万塔并塔中所納陀羅尼「小巻無軸、紙高各一寸八九分、但天平尺也」

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デジタル大辞泉 「天平尺」の意味・読み・例文・類語

てんぴょう‐じゃく〔テンピヤウ‐〕【天平尺】

日本尺度の一。奈良時代に常用された尺で、唐の大尺に等しい。曲尺かねじゃくの9寸7分8厘(約29.6センチ)にあたる。

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改訂新版 世界大百科事典 「天平尺」の意味・わかりやすい解説

天平尺 (てんぴょうじゃく)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天平尺」の意味・わかりやすい解説

天平尺
てんぴょうじゃく

唐大尺ともいう。大化改新以降用いられた尺。正倉院宝物によれば,1尺が 29.6~29.7cmに相当する。

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世界大百科事典(旧版)内の天平尺の言及

【唐尺】より

…平城遷都後の713年(和銅6)に大尺を廃して小尺に統一された。天平年間に使用された唐尺は天平尺と呼ばれる。正倉院所蔵の尺や現存建物,平城宮発掘遺構の計測値から唐尺の実寸法を求めると,8世紀初めには9.72寸であったが同末期には9.90寸と,漸次伸びる傾向を示す。…

※「天平尺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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