天界(読み)てんかい

精選版 日本国語大辞典 「天界」の意味・読み・例文・類語

てん‐かい【天界】

〘名〙 (「てんがい」とも)
① おおぞら。天空
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉五「虹の天界に現はる一回に一個若くは二個に止る」 〔陶潜‐己酉歳九月九日詩〕
破戒(1906)〈島崎藤村〉一五「人の空想を誘ふやうな天界(テンガイ)女人の壁に画かれた形像」 〔韋応物‐題瑯琊寺詩〕
キリスト教で、天上世界をいう。
悪魔(1903)〈国木田独歩〉八「悶きて天界(テンガイ)を失落せる悪魔の子の如く生べし」

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デジタル大辞泉 「天界」の意味・読み・例文・類語

てん‐かい【天界】

天上の世界。⇔地界
《「てんがい」とも》「天上界2」に同じ。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「天界」の解説

てんかい【天界】

島根の日本酒。酒名は、創業者が師事していた京都高僧により命名純米大吟醸酒大吟醸酒純米吟醸酒吟醸酒純米酒本醸造酒がある。原料米は山田錦、五百万石、神の舞。仕込み水は乗相院の湧水蔵元の「天界酒造」は明治29年(1896)創業。所在地は安来市安来町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

普及版 字通 「天界」の読み・字形・画数・意味

【天界】てんかい

天空。

字通「天」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の天界の言及

【天部】より

…仏像の分類において如来,菩薩,明王に次いで最下位に置かれる尊像の総称で,諸天部,天ともいう。これらはインド古代神話では天界に住む神々であり,仏教にとり入れられて護法神となった。仏教では凡夫が生死往生する迷いの世界(三界(さんがい))に28の天界を考え,天界とそこに住む神々とをいずれも〈天〉と称した。…

※「天界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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