天網恢恢疎にして漏らさず(読み)テンモウカイカイソニシテモラサズ

デジタル大辞泉 の解説

天網てんもう恢恢かいかいにしてらさず

《「老子七三章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

てんもう【天網】 恢恢(かいかい)(そ)にして漏(も)らさず

(「老子‐七三」の「天網恢恢、疏而不失」による) 天の網はひろく、その目はあらいようだが、悪人を漏らすことなく捕える。すなわち、天道は厳正で、悪事をなしたものは早晩必ず天罰を受ける。
※足利本論語抄(16C)季氏第一六「天網はあられれともかからぬやうにと油断せぬなり 天網恢々䟽にして不漏と云也」 〔魏書‐景穆一二王伝・任城王〕

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ことわざを知る辞典 の解説

天網恢恢疎にして漏らさず

天の網はひろく、その目はあらいようだが、悪人を漏らすことなく捕らえる。天道は厳正で、悪事をなしたものは早晩必ず天罰を受ける。

[使用例] 「坊っちゃんこの通りです。天網恢々疎にして漏らさず」と差し付ける狐を見ると[永井荷風*狐|1909]

[解説] 「老子―七三」に「天網恢恢、疎にして失わず」とあります。

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