天龍村(読み)てんりゆうむら

日本歴史地名大系 「天龍村」の解説

天龍村
てんりゆうむら

面積:一〇八・九〇平方キロ

下伊那郡の最南端に位置する。北と西は阿南あなん町、東は南信濃みなみしなの村と静岡県、南は静岡県・愛知県に接する。村のほぼ中央を南北に天竜川が流れ、東は熊伏くまぶし(一六五三・三メートル)南西に八岳山(一一四〇・一メートル)を仰ぐ。四方山岳に囲まれ、小山の起伏はなはだしく、山間の小盆地や緩傾斜地に集落が点在する。国鉄飯田線平岡ひらおか駅が村の中心地。

平岡駅を中心とする満島みつしま地区は商業の中心地で市街地を形成し、農山村地区への消費物資の供給地となっており、他地区は純農山村地帯で、交通の便はあまりよくない。

天龍村
てんりゆうむら

[現在地名]磐田市天龍

中泉なかいずみ村の南西、磐田原台地中泉丘陵の南西にあり、西は海老塚えびづか(現豊田町)豊田とよだ郡に属する。天正一七年(一五八九)九月一三日の徳川家七ヵ条定書(磐田市教育委員会所蔵文書)の宛所として「天龍宿方」の左衛門二郎の名がみえる。翌天正一八年二月二二日には天龍村宿方百姓中に年貢の皆済を命じる伊奈忠次の判物(同文書)が出された。これによれば取高二四三俵九合四勺五才、うち一一俵八升が丑(天正一七年)の損免引で、年貢高は二三一俵二斗三升二合四勺五才であった。正保郷帳では高一七九石余、幕府領

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天龍村」の意味・わかりやすい解説

天龍〔村〕
てんりゅう

長野県南端にある村。 1956年平岡村神原村が合体して成立赤石山脈を横断する天竜川の峡谷にまたがり,木材,キノコ,茶などを主産物とする。1月4,5日に南端の坂部にある諏訪神社で行われる冬祭は,霜月神楽の古い伝統を示す祭りとして重要無形民俗文化財に指定されている。村域の一部は天竜奥三河国定公園に属する。 JR飯田線,国道 418号線が通る。面積 109.44km2人口 1178(2020)。

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