太平記綱目(読み)たいへいきこうもく

改訂新版 世界大百科事典 「太平記綱目」の意味・わかりやすい解説

太平記綱目 (たいへいきこうもく)

太平記》の注釈・論評書。40巻60冊。原友軒の著。1668年(寛文8)成立。本文の後に《太平記評判秘伝理尽鈔》《太平記無極鈔》の〈評・伝〉を引き,〈通考〉として著者の評や類話などを述べ,さらに《太平記抄》《太平記賢愚抄》や著者説による語釈を載せる。近世初・中期の《太平記》評判・注釈を集成したもので,《太平記大全》よりも詳しく,《太平記》講釈の種本であった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android