夫妻(読み)おとめ

精選版 日本国語大辞典 「夫妻」の意味・読み・例文・類語

おと‐め をと‥【夫妻】

〘名〙 (「おひとめ(夫婦)」の変化した語。あるいは音便の無表記形か) 夫と妻。夫婦(めおと)。おひとめ。
書紀(720)神代上(水戸本訓)「是に陰(め)(を)始めて(みとのまぐはひ)して夫婦(ヲトメ)と為る」

ふ‐さい【夫妻】

〘名〙 おっととつま。夫婦。
霊異記(810‐824)上「更に夫妻とし、合はせて家の財物、皆既に施与したり」 〔易経‐小畜卦〕

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デジタル大辞泉 「夫妻」の意味・読み・例文・類語

ふ‐さい【夫妻】

夫と妻。夫婦。
[補説]「夫婦」の、やや改まった言い方。「私たち夫妻」のように、自分たちについては使わない。「ご夫妻でおいでください」「有名人夫妻」のように、よその夫婦に対して使う。
[類語]夫婦めおとみょうと妹背いもせ連れ合い配偶者配偶匹偶ひつぐう伴侶はんりょカップル似た者夫婦蚤の夫婦ベターハーフパートナー

おと‐め〔をと‐〕【妻/婦】

《「おひとめ(男人妻)」の音変化》夫と妻。めおと。
みとのまぐはひして―と為る」〈神代紀・上〉

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普及版 字通 「夫妻」の読み・字形・画数・意味

【夫妻】ふさい

夫と妻。〔儀礼喪服〕傳に曰く、子は一體なり。夫妻は一體なり。昆弟は一體なり。

字通「夫」の項目を見る

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