奄美大島返還協定(読み)あまみおおしまへんかんきょうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奄美大島返還協定」の意味・わかりやすい解説

奄美大島返還協定
あまみおおしまへんかんきょうてい

1953年 12月 24日,日米間で署名された北部琉球列島の返還を取決めた協定。奄美大島諸島はもと鹿児島県に所属,北部琉球列島という位置を占めているため,その返還が沖縄地域返還の突破口になるとみられていたもの。 53年8月8日,J.ダレス米国務長官は声明を発表し,必要な取決めが日本との間に結ばれ次第アメリカは奄美大島諸島を返還しようと述べ,同年末協定が締結されるにいたった。同諸島は協定署名の翌 25日復帰した。協定は前文および本文9ヵ条より成り,復帰に伴う諸手続を規定している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android