奏任(読み)ソウニン

デジタル大辞泉 「奏任」の意味・読み・例文・類語

そう‐にん【奏任】

律令制における官吏任命形式の一。太政官奏聞そうもんによって官に任じること。
明治憲法下における官吏任命形式の一。内閣総理大臣奏薦によって任命すること。→勅任判任

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「奏任」の意味・読み・例文・類語

そう‐にん【奏任】

〘名〙
令制で、官職の任命方法の一つ。補任者を太政官が天皇に奏上して任命するもの。勅任の下位、判任の上位。〔令義解(718)〕
② 明治官制の官吏任命の一形式。天皇が、内閣の奏薦により任命すること。また、それによって任ぜられた者。奏任官。
新聞雑誌‐一〇号・明治四年(1871)八月「官等十五を立られ、三等以上勅任、七等以上奏任(ソウニン)、八等以下判任と定られたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android