デジタル大辞泉
「奔走」の意味・読み・例文・類語
ほん‐そ【奔▽走】
「ほんそう(奔走)」の音変化。
「民を憐むこと、初孫をお祖父祖母の大事に―するより情深し」〈浮・宗匠気質〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ほん‐そう【奔走】
〘名〙
① (古くは「ほんぞう」とも) 走りまわること。忙しく立ちまわること。
※本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈
平兼盛〉「妻子漸倦
二裁縫之苦
一、僮僕長厭
二奔走之役
一」
※
読本・椿説弓張月(1807‐11)
拾遺「嶋人俄頃に騒ぎたちて、
右往左往に奔走
(ホンソウ)す」 〔書経‐武成〕
② 物事がうまく運ぶようにかけまわって努力すること。いろいろ世話をやくこと。また、その心づかい。
※
吾妻鏡‐文治五年(1189)三月一三日「頼朝こそ可
二勤仕
一事にて候へば、愚力の及候はん程は、可
レ令
二奔走
一候」
③ (走りまわって用意する意から) 手厚くもてなすこと。馳走すること。饗応すること。
※
庭訓往来(1394‐1428頃)「一種一瓶者。衆中課役。賭引手者。亭主奔走歟。〈略〉正月六日」
④ 大事にすること。かわいがること。また、そのもの。秘蔵。ほんそ。
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)六「初は
賢者をいかにも奔走して
山海の
珍物をととのへて膳をこしらへて下されたぞ」
ほん‐そ【奔走】
〘名〙 「ほんそう(奔走)」の変化した語。〔かた言(1650)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「奔走」の読み・字形・画数・意味
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