奥尻港(読み)おくしりこう

日本歴史地名大系 「奥尻港」の解説

奥尻港
おくしりこう

奥尻島の東部にある港。昭和八年(一九三三)船入澗が造成され、現在は奥尻海峡を隔てた江差瀬棚せたな(現瀬棚町)からフェリーが就航し、島の玄関口となっている。また漁港避難港として利用されている。近世には奥尻島は無人島であったが、島の周辺海域は北西風が強く、江差湊を利用する船などが漂着することが多かった。ヲコシリ場所が設置されると、運上屋が初期にはヤマセトマリに(蝦夷巡覧筆記)、のち南の「ヲタシユツナイ」から「ツルカケ」にかけての浜に置かれたが(「蝦夷日記」二編)、ツルカケの前浜あたりが現在の奥尻港の地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「奥尻港」の解説

奥尻港

北海道奥尻郡奥尻町にある港。奥尻島東部に位置する。1953年3月設立。港湾管理者は、奥尻町。避難港。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android