女川湾(読み)オナガワワン

デジタル大辞泉 「女川湾」の意味・読み・例文・類語

おながわ‐わん〔をながは‐〕【女川湾】

宮城県東部にある湾。牡鹿おしか半島基部にあり、南北二つ支湾に分かれる。北側湾奥女川おながわ漁港、南岸女川原子力発電所がある。湾内ではカキワカメ養殖が盛ん。三陸復興国立公園に属する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「女川湾」の意味・わかりやすい解説

女川湾
おながわわん

宮城県東部,牡鹿半島基部東側にあるリアス海岸の湾。女川町東部を占める。湾口北側に出島 (いずしま) ,南東部に江ノ島列島がある。江戸時代には湾岸に 20の小漁村があって,女川組二十浜といわれた。陸前江ノ島は仙台藩の重罪犯の流刑地で,石置き屋根と共同井戸の漁村で知られたが,いまでは女川から海底水道管が敷設されている。 1885年イギリス東洋艦隊が湾内に停泊したことから,港としての発展が始り,湾奥の女川浜が近海・遠洋漁業の基地となった。湾内ではノリ,カキの養殖が盛ん。小屋取地区に東北電力女川原子力発電所がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「女川湾」の意味・わかりやすい解説

女川湾
おながわわん

宮城県東部、牡鹿半島(おしかはんとう)北東部にある湾入。湾口にあたる寄磯(よりいそ)半島北端と出島(いずしま)の間は約4キロメートル、そこから湾奥の女川港まで約8キロメートルある。リアス海岸のため水深があり、漁港女川港には10万トン級の船舶も入港してきた。湾内は有数の浅海養殖漁場であり、古くからのノリ、カキに加え、近年はホタテガイホヤも養殖されている。なお、女川町小屋取(こやどり)地区には、東北電力女川原子力発電所が建設された。

[後藤雄二]

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