奴僕(読み)どぼく

精選版 日本国語大辞典 「奴僕」の意味・読み・例文・類語

ど‐ぼく【奴僕】

〘名〙 男の召使下男。ぬぼく
江都督納言願文集(平安後)六・上野前司逆修「儒林寂而稀人。以風月奴僕

ぬ‐ぼく【奴僕】

〘名〙 やっこ。しもべ。下男。
正法眼蔵(1231‐53)礼拝得髄「いはんやまた奴僕となりて、としをふるもおほし」 〔漢書公孫弘伝賛

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デジタル大辞泉 「奴僕」の意味・読み・例文・類語

ど‐ぼく【奴僕】

雑役に使われる男。下男。ぬぼく。

ぬ‐ぼく【奴僕】

しもべ。下男。

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普及版 字通 「奴僕」の読み・字形・画数・意味

【奴僕】どぼく

しもべ。〔三国志、魏、楊俊伝〕宗族知故の、人の略すると爲り、奴僕と作(な)る(すべ)て六家、俊、皆財を傾けて之れを贖(あがな)ふ。

字通「奴」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の奴僕の言及

【奴隷】より

賤民奴婢【石上 英一】
【中国】
 奴隷という言葉は中国にもかなり古くから存在するが,より一般的には奴婢と称せられた。そのほかに奴僕,僮奴,家奴,家人,蒼頭,青衣,駆口など種々の名称があった。ただし,これらの名称は時代によって必ずしも常に奴隷を意味しているとは限らない場合もあることに注意しなければならない。…

【奴変】より

…明朝が滅亡した1644年(崇禎17)から清朝の康熙20年代(1681‐90)にかけて,華中・華南を中心にしておこった中国史上未曾有の奴僕(ぬぼく)による身分解放を目ざす反乱。奴僕とは奴婢(ぬひ)ともいい,官僚,商人,地主など富裕な家の主人によってその身柄を所有されている使用人であり,身分的には賤民として処遇されていた。…

※「奴僕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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