奴輩(読み)ドハイ

デジタル大辞泉 「奴輩」の意味・読み・例文・類語

ど‐はい【奴輩】

人々を卑しめていう語。やつばら。あいつら。
虚誕を設けて危難を逃るるの―ならんや」〈織田訳・花柳春話

しゃつ‐ばら【輩】

[代]《「ばら」は複数を表す接尾語多くの人をののしっていう語。あいつら。きゃつら。やつら。
「一々に―射ころせ」〈平家一一

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精選版 日本国語大辞典 「奴輩」の意味・読み・例文・類語

ど‐はい【奴輩】

〘名〙 人々をいやしめていう語。やっこら。やつばら。
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三「虚誕(きょたん)を設けて危難を逃るるの奴輩(ドハイ)ならんや」 〔晉書‐石崇伝〕

しゃつ‐ばら【奴輩】

〘代名〙 (代名詞「しゃつ」に複数を表わす接尾語「ばら」の付いた語) 他称。多くの人をののしる場合に用いる。やつら。
※平家(13C前)一一「舟つかまつらずは、一々にしゃつはら射ころせ」

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普及版 字通 「奴輩」の読み・字形・画数・意味

【奴輩】どはい

しもべ

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